Japanese
English
検査法
脊椎・脊髄疾患に対する常電導MRIの適応と限界
Diagnostic Value of MRI for Spine and Spinal Cord
那須 正義
1
,
赤沢 啓史
1
,
工藤 展也
1
,
田辺 剛造
1
Masayoshi Nasu
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Okayama University Medical School
キーワード:
核磁気共鳴
,
MRI
,
脊髄空洞症
,
syringomyelia
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
,
脊椎カリエス
,
spinal Tbc
,
Arnold-Chiari奇形
,
Arnold-Chiari malformation
Keyword:
核磁気共鳴
,
MRI
,
脊髄空洞症
,
syringomyelia
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
,
脊椎カリエス
,
spinal Tbc
,
Arnold-Chiari奇形
,
Arnold-Chiari malformation
pp.627-633
発行日 1988年5月25日
Published Date 1988/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907861
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抄録:MRI(Magnetic Resonance Imaging)はごく最近実用化された補助検査法であり,その応用価値が臨床上検討されている.種々の脊椎脊髄疾患(2年間,224例)に常電導MRI検査を行った.本検査法では患者への悪影響はないとされている.得られる画像は粗く空間分解能は低い.臨床上,その疾患の病態把握,治療法の選択,手術手技の参考などに直接なり得て,これまでの補助検査法に加えて必ず本検査法を試みたいと考えられるものを有用性ありとすると,有用性が認められたものはArnold-Chiari奇形,脊髄空洞症,脊髄腫瘍,動静脈奇形,硬膜クモ膜嚢の証明・病態把握と脊椎炎症病変⇔脊椎腫瘍(主に転移性)の鑑別診断であった.現在の常電導MRI検査は,脊柱の変性変化由来の疾患に対して他疾患との鑑別以外に有用性はないと考えられた.
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