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特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
脊椎・脊髄疾患におけるMRIの診断的価値について
The Diagnostic Value of MRI of the Spine and Spinal Cord
李 元浩
1
,
永瀬 譲史
1
,
井上 駿一
1
,
有水 昇
2
,
植松 貞夫
3
,
守田 文範
3
Won-ho Lee
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
2千葉大学医学部放射線科
3千葉大学付属病院中央放射線部
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine Chiba University
キーワード:
MRI
,
spine
,
spinal cord
Keyword:
MRI
,
spine
,
spinal cord
pp.461-468
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907401
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抄録:脊椎・脊髄疾患90例にMRIを施行し,その診断的価値について描出能を中心に検討した.対象疾患では腫瘍,先天異常,椎間板ヘルニアが多い.使用装置は静磁場強度0.256Teslaの超電導MRIである.
髄内腫瘍,脊髄空洞症では腫瘍やsyrinxが明瞭に描出され極めて有用であった.キアリ奇形やspinal dysraphismなどの先天奇形でも従来の検査法とほぼ同等の描出能が得られ,無侵襲という大きな利点もあり,極めて有用と考えられた.その他の疾患では椎間板ヘルニア,脊椎腫瘍,脊髄腫瘍(髄外型)などで良好な描出能が認められたが空間分解能が悪く詳細な所見が得られにくいため,現状では従来の検査法に及ばないと考えられた.
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