Japanese
English
特集 転移性脊椎腫瘍の包括的治療
転移性脊椎腫瘍のリハビリテーション
Rehabilitation in Spinal Metastasis
千田 益生
1
,
堅山 佳美
1
,
上原 健敬
1
,
兼田 大輔
1
Masuo SENDA
1
,
Yoshimi KATAYAMA
1
,
Takenori UEHARA
1
,
Daisuke KANEDA
1
1岡山大学病院総合リハビリテーション部・リハビリテーション科
1Division of Physical Medicine and Rehabilitation,Okayama University Hospital
キーワード:
がん治療機能評価(FACT)
,
ヨーロッパがん治療QOL質問票(EORTC QLQ)
,
転移性脊椎腫瘍の骨折リスクスコア(SINS)
Keyword:
がん治療機能評価(FACT)
,
ヨーロッパがん治療QOL質問票(EORTC QLQ)
,
転移性脊椎腫瘍の骨折リスクスコア(SINS)
pp.1053-1061
発行日 2015年12月25日
Published Date 2015/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200267
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はじめに
骨転移の発生頻度は,脊椎39.3%,大腿骨18.0%,骨盤16.7%と,体幹や大腿骨に発生しやすい6).これらの部位は,立位・座位で荷重がかかる部位であり,病的骨折を生じた場合にはADLは大きく損なわれる.がん患者の死亡までに至る5年間に,脊椎転移による脊髄症状を呈する症例は少なくとも2.5%である4).脊椎転移は,麻痺をきたす可能性があるため,特に注意が必要である.転移性脊椎腫瘍のリハビリテーション(以下,リハ)では,まず評価を行い,ゴールを設定することが必要である.転移性腫瘍のための脊柱不安定性が問題となる.不安定性を評価し,安全にADLを向上させていくためのリハ処方が重要である.
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