Japanese
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特集 高齢者の脊椎・脊髄疾患
転移性脊椎腫瘍
Metastatic tumors of the spine.
徳橋 泰明
1
,
網代 泰充
1
Yasuaki Tokuhashi
1
,
Yasumitsu Ajiro
1
1日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University School of Medicine
キーワード:
転移性脊椎腫瘍
,
脊髄麻痺
,
QOL(quality of life)
Keyword:
転移性脊椎腫瘍
,
脊髄麻痺
,
QOL(quality of life)
pp.517-521
発行日 2009年6月10日
Published Date 2009/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101526
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概 念
転移性脊椎腫瘍は,他臓器腫瘍が脊椎椎骨へ転移して発生する脊椎腫瘍で,脊椎腫瘍の大部分を占める.脊椎転移を起こす悪性腫瘍の大部分は癌であるが,肉腫も転移する.
一般に悪性腫瘍の脊椎転移は終末期とされてきたが,患者のQOL(quality of life)尊重の考えから,転移に対する医療の充実が医学面からも社会面からも要求されるようになった.そのため,各科が連携して積極的に治療に参加していく必要がある.一方,本疾患はあくまでも全身疾患の一部であり,局所の状態だけで治療法を決定してはならない.
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