特集 豊かな生活のための住環境評価
コラム:ロービジョン者に対する作業療法士による環境調整の視点
小幡 紘輝
1
1専門学校仙台総合医療大学校
pp.897-899
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203904
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ロービジョンについて
ロービジョンとは,見えにくいために生活上の困難を生じている状態を総称した概念である.WHOは,よいほうの眼の矯正視力(眼鏡やコンタクトレンズをつけた状態)0.05未満を失明,0.05以上0.3未満をロービジョンと定義している.日本において失明者は約19万人,ロービジョン者は約145万人いると推計されており,2050年までには200万人に達するといわれている1).しかし見えにくいための生活上の困難は,視力低下の問題のみならず,色覚や視野障害,羞明,コントラスト感度低下等によっても生じるため,ロービジョン者は,さらに多数存在すると考えられる.
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