増刊号 テクニカルエイド—つくる自助具・使える自助具
第4章 つくる編
6 自助具製作ボランティアとの連携
松井 善也
1
,
大橋 鈴世
1
,
三上 靖夫
1,2
Yoshinari Matsui
1
,
Suzuyo Ohashi
1
,
Yasuo Mikami
1,2
1京都府立医科大学附属病院リハビリテーション部
2京都府立医科大学大学院リハビリテーション医学
pp.796-800
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203878
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はじめに
自助具とは,対象者の主体的なADLの獲得を援助する道具であり,個々のニーズにマッチした自助具は,対象者の生活をより豊かにすることができる.作業療法の専門分野の一つとして位置づけられ,重要な治療手段として用いられている.近年はさまざまなメーカーから既製品として自助具が販売されており,これらの既製品で十分に有用な場合も多いが,実際の臨床場面においては「もう少しこうだったらいいのに……」,「こういう機能のものがほしいな……」等の思いをもった経験はないだろうか?自助具に関する知識やアイデアはあるが,製作技術に不安があったり,時間的余裕がない等,作業療法士として歯がゆい思いをした経験がある方も少なくないと思う.
本稿では,このような問題に対して京都府作業療法士会の作業療法士と自助具製作ボランティアが一体となって取り組んだ「京都府作業療法士会自助具専門アドバイザー事業」についての経験をお伝えする.
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