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特集 感覚統合理論・療法の今を考える—効果的な実践のために何が必要か
地域の一般病院における感覚統合
Sensory integration therapy at general hospital
梅谷 敬子
1
Keiko Umetani
1
1宇治武田病院
pp.493-497
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203797
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Key Questions
Q1:一般病院で行う感覚統合療法の依頼の特徴とは?
Q2:一般病院で感覚統合療法を行うメリット,デメリットとは?
Q3:一般病院で感覚統合療法を行う作業療法士の役割とは?
はじめに
当院は,177床の病床をもつ一般病院である.地域の基幹病院として,脳血管疾患,神経筋疾患,運動器疾患,心疾患,呼吸器疾患,がん等,さまざまな身体障害のある対象者に対し,主に急性期リハビリテーションを行っている.
当院の小児リハビリテーションは,1995年(平成7年)ごろ,当院の前身であったユニチカ中央病院にて始まった.その後2005年(平成17年)7月に発達外来を開設し,肢体不自由児,発達障害児を対象に,作業療法室内に成人と小児が混在する環境で感覚統合療法を行っていた.2007年(平成19年)4月に病院を新築移転する際に,スタッフの熱意や地域での潜在的なニーズを鑑みて,リハビリセンター内に感覚統合療法室を新たに設置し設備を整えることとなった.そこから感覚統合療法に特化した個別作業療法を行いはじめ16年が経過した.今回,当院での感覚統合療法の変遷を振り返り,事例も交えて今後の課題について考えたいと思う.
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