Japanese
English
特集 感覚統合療法の効果と限界
自閉症児に対する感覚統合療法
Effects and Limitations of Sensory Integrative Therapy: Sensory Integrative Therapy for Autistic Children
内山 登紀夫
1
,
高見澤 ミサ
1
,
中根 晃
1
Tokio UCHIYAMA
1
,
Misa TAKAMISAWA
1
,
Akira NAKANE
1
1東京都立梅ケ丘病院
1Depertment of Psychiatry, Tokyo Umegaoka Metropolitan Hospital.
pp.173-178
発行日 1988年3月15日
Published Date 1988/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103985
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Ⅰ.初めに
Ayres AJ2,3)によって提出された感覚統合療法は当初は学習障害児に対する治療法として構成されたが,その後適応の拡大が図られ,現在では脳性麻痺,脳血管障害,精神遅滞,精神分裂病,老人性痴呆なども治療の対象とされ自閉症に対しても有力な治療法の一つとして受け入れられつつある.東京都立梅ケ丘病院(以下当院)でも自閉症児に対して積極的に感覚統合療法が施行され年長自閉症児に対する実践についてはすでに報告した12,17,18).本論では幼児自閉症児に対する感覚統合療法の実践につき報告し,効果,限界,問題点を具体的な症例に則して考察したい.
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