Japanese
English
特集 職員教育—OJTについて考える
千里リハビリテーション病院での職員教育・OJTについて—大人数スタッフ・病棟配属におけるこれまでの取り組みとこれからの課題
Occupational therapy education and on-the-job training at Senri Rehabilitation Hospital: Past efforts and future challenges in large staff and ward assignments
椿野 颯汰
1
,
中村 春基
1
,
森 涼子
1
,
安本 絢美
1
,
伊丹 修平
1
,
渡部 勝大
1
Sota Tsubakino
1
,
Haruki Nakamura
1
,
Ryoko Mori
1
,
Ayami Yasumoto
1
,
Syuhei Itami
1
,
Katsuhiro Watanabe
1
1医療法人社団和風会千里リハビリテーション病院
pp.21-27
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203650
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:大人数スタッフへのOJTの課題とは?
Q2:大人数スタッフへのOJTの特徴とは?
Q3:大人数スタッフへのOJTの効果の確認とは?
はじめに
千里リハビリテーション病院(以下,当院)は2007年(平成19年)10月に開院され,現在5病棟,172床の回復期リハビリテーション病院である.セラピストは147人(理学療法士 76人,作業療法士 43人,言語聴覚士 29人)が在籍している.病院理念は「気づきの医療」で,理念に沿った病院構造や組織体制,地域社会資源を活用した治療環境を整えている.
臨床現場での職員教育の多くを占めるのがon the job training(OJT)である.OJTの重要さについては論を俟たないが,頻度や内容,リハビリテーション単位取得との調整,教育を受ける側の意欲,教育をする側が教育の仕方を学んでいない等,課題は多く残る.当院も恥ずかしながらOJTの課題は多くあった.読者の中でも「最近の若い者は」と思ったり,言葉に出した経験のある方がおられると思われるが,世代の違いを原因にして片づけていた.そのような現状を反省し,若い世代を問題視するのではなく,若い世代に合わせられていない教育体制にこそ課題があるとして,改善に取り組んでいるところである.
以下に,当院の組織体制を紹介した後,大人数スタッフに対し当院が実践してきたこれまでの取り組みと,その中で見えてきたこれからの課題をまとめる.
Copyright © 2024, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.