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特集 感染症と作業療法—新型コロナウイルス感染症を振り返る
次は避けたい陽陽介護の実際—新型コロナウイルス感染症のクラスター発生の経験を通して
Things when both the caregivers and the clients who are infected with the COVID-19 should have done
木村 美穂
1
Miho Kimura
1
1福の種合同会社
pp.1235-1239
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203566
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Key Questions
Q1:人員確保が難しかった要因は?
Q2:クラスター発生時の医療体制は?
Q3:陽陽介護の葛藤とは?
はじめに
業務継続計画(business continuity plan:BCP)には,平時の対応,感染疑い者の発生から初動対応,感染拡大防止体制の確立といった段階を踏んで,介護事業所が事業を継続するためにしなければならないことが記載される.介護事業者にはBCP策定の義務があるものの,2021年(令和3年)から2024年3月31日までの経過措置が設けられているため,整備を急いでいる事業所も多いと思われる.
本稿は,小規模な介護事業所において,BCP未策定の中,新型コロナウイルスによるクラスターが発生し,陽陽介護(陽性になった職員が陽性の利用者を介護する)を避けられなかった実際を伝え,この時代の記録が,次の感染症発生時に何らかの役に立てばとの思いで執筆する.
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