増刊号 急性期における疾患別作業療法
第6章 精神科急性期の作業療法
1 「抑うつ状態」の患者への急性期対応について
山下 えりか
1
,
佐藤 嘉孝
1
Erika Yamashita
1
,
Yoshitaka Sato
1
1岡山県精神科医療センター
pp.986-992
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203491
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はじめに
岡山県精神科医療センター(以下,当院)は,岡山県の精神科基幹病院として,一般的な精神科医療に加えて,急性期治療,児童思春期治療,司法精神科治療等の機能をもつ,病床数255床の精神科病院である.また,入院棟だけでなく,デイケア,訪問看護ステーション,相談支援事業所も有しており,他機関と連携しながら入院から地域生活まで治療支援を展開している.
当院には救急急性期病棟が2つあるが,筆者らは抑うつ状態や自殺リスクの高い患者の入院受け入れを行っている病棟を担当している(表).本稿では,筆者らの日々の臨床を基に,OTとして心がけていることや役割,入院中から退院,その後までの実践について述べる.
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