連載 作業療法を深める・第80回
マスキングテープを用いたホスピタルアートの意義と展開
永廣 信治
1,2,3,4
,
永廣 佳
1
Shinji Nagahiro
1,2,3,4
,
Kei Nagahiro
1
1特定非営利活動法人コミュナール
2医療法人修誠会
3吉野川病院
4介護老人保健施設 敬愛の家
pp.714-719
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203434
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はじめに
医療・介護・福祉施設等にアートを導入することは,患者や利用者,家族,職員に安らぎや楽しみをもたらし,心身の機能を高める効果があるとされている.欧米では半世紀以上前から注目されて多くの施設に導入されており,認知症や障害者のケアや治療,リハにも応用されている1).日本でも2000年代ごろからアートを導入する病院等が増えてきたが,社会的な認知度はまだ高いとはいえない.私たちは数年前からマスキングテープを用いたホスピタルアートを医療機関に導入しているが2〜9),全国でも類例のない活動であるため,その概要と意義を紹介したい.
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