慢性期脳卒中患者に対するMirror Therapyの効果と運動イメージ想起能力との関連についての予備研究

A preliminary study on the relationship between the effectiveness of mirror therapy and kinesthetic motor imagery recall ability in chronic stroke patients

Abstract：本研究は，①慢性期脳卒中患者のMirror Therapy（MT）の効果，②MTの効果をFugl-Meyer Assessment（FMA）とMotor Activity Log（MAL）でみた成果の構造の分析，③MTの効果と運動イメージ想起能力（Kinesthetic Motor Imagery：KMI）の関連の分析を目的に予備的に実施した．方法は，慢性期脳卒中患者7名に対し，週2〜3回，8週間，MTを実施した．KMIは4種の方法を用いた．結果，①運動機能と実用機能の変化から対象者を4群に区分でき，②FMAとMALの評価間には関連があった．③KMIのMental chronometry課題と筋感覚イメージ（KVIQ-K）の2変数はMTの効果と関連があり，次の段階の研究課題設定にも示唆を得るものであった．