Japanese
English
研究
脳卒中患者の感覚障害に対する末梢神経感覚刺激の効果―シングルケーススタディによる予備的検討
Effects of peripheral nerve sensory stimulation on a stroke patient with sensory deficit:a single case, pilot study.
藤田 貴昭
1
,
川﨑 永大
2
,
二階堂 義樹
2
,
山本 優一
2
,
大槻 剛智
2
Takaaki FUJITA
1
,
Eidai KAWASAKI
2
,
Yoshiki NIKAIDO
2
,
Yuichi YAMAMOTO
2
,
Koji OTSUKI
2
1仙台リハビリテーション専門学校
2北福島医療センター
キーワード:
感覚障害
,
電気刺激
,
上肢機能
Keyword:
感覚障害
,
電気刺激
,
上肢機能
pp.81-85
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100020
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Abstract:近年,脳卒中患者の上肢運動障害に対する末梢神経感覚刺激(PSS)の有効性が報告されている.われわれは,脳卒中患者の感覚障害に対するPSSの効果を検証した.研究デザインはシングルケースデザイン(ABA法)を用いた.症例は視床梗塞を発症し,運動麻痺は軽度であるが中等度麻痺の感覚障害を呈した患者であった.A期では通常の課題指向型訓練(TOT)のみを行い,B期ではPSSを行いながらTOTを実施した.PSSの強度は感覚閾値とし,麻痺側正中神経と尺骨神経を手根部で刺激した.結果,B期において表在感覚と深部感覚の改善が認められ,上肢機能やADLも向上した.本研究からPSSは感覚障害改善の一助となる可能性があることが示唆された.
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