Japanese
English
症例報告
外来でのWIVES療法により目標とした生活行為の獲得に至った脳卒中後上肢麻痺患者の1例
A case of a patient with upper limb hemiparesis after stroke who achieved the goal of acquiring daily living activities through outpatient WIVES therapy
岩本 悠
1
,
福永 典子
1
Yutaka Iwamoto
1
,
Noriko Fukunaga
1
1松江市立病院
キーワード:
脳血管障害
,
電気刺激療法
,
生活行為
Keyword:
脳血管障害
,
電気刺激療法
,
生活行為
pp.313-317
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203323
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Abstract:脳梗塞発症から3カ月半が経過した中等度上肢麻痺の外来患者に対して,wearable integrated volitional control electrical stimulator(WIVES)療法から課題指向型訓練(task-oriented training:TOT)につなげてリハを実施した.WIVESを用いた運動療法を中心に,週1回60分間の外来リハと,1日30分間を目標に自主訓練を行った.約1年間の介入の結果,Fugl-Meyer AssessmentやMotor Activity Logにおいて改善を認め,目標とした生活行為の獲得に至った.その理由として,エビデンスが確立された電気刺激を使用したことで,日常生活の積極的な上肢使用に結びつけるTOTにつながり,相乗効果で機能回復が促進したと思われる.また,生活行為の獲得に至ったことは,生活行為の目標を設定し,WIVES療法からTOTの実施といった一連の複合的な介入が寄与したと考える.WIVES療法は,麻痺側上肢を用いた生活行為の獲得に影響を与える可能性を示唆した.
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