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実践報告
田和山たんぽぽ会から始まる地域の輪—作業療法士の活動の可能性
Regional circle starting from“Tawayamatanpopokai”: Possibilities of occupational therapist
岩本 悠
1
,
別所 泰一
2
,
馬庭 恵理
1
,
馬庭 藤浩
3
Yutaka Iwamoto
1
,
Taiichi Bessyo
2
,
Eri Maniwa
1
,
Toukou Maniwa
3
1松江市立病院
2株式会社飛鳥
3まにわ鍼灸院
キーワード:
脳血管障害
,
ピアサポート
,
地域支援
Keyword:
脳血管障害
,
ピアサポート
,
地域支援
pp.1096-1100
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202684
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Abstract:2007年(平成19年)4月に発足した松江市立病院身体障害当事者家族会「田和山たんぽぽ会」(以下,当会)は,脳血管障害後遺症等の当事者と家族の集まりである.当会にかかわるOTは,ピアサポートや個々の生活行為に焦点を当てた活動の提供と場づくりを行っている.また,OTが入院患者に当会の参加を促すことで,地域生活への移行を目的とした生活行為への介入につなげている.本報告の目的は,当会活動の実例から考察し,OTが当会に寄与する意義を示すことである.その意義は,OTの専門性である生活行為を手段に,当事者を地域生活につなげる役割を担うことであると,活動の効果から考えられる.今後,OTは,当事者同士の自助グループの役割を高めるとともに,入院患者と地域コミュニティとの橋渡し役を担い,当事者の社会参加を支援していきたい.
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