提言
ほんまにこれでいいのだろうか?
黒澤 淳二
1
Junji Kurosawa
1
1医療法人ハートフリーやすらぎ ナーシングデイやすらぎ
pp.1218-1219
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203182
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ある日の晩,支援計画書を巡って
ある日の晩,夜勤のヘルパーさんはヘルパー派遣事業所Aの管理者Bさんだった.後任のシフトが整うまでのご登板というわけだ.若いが,さすがに管理者ということだけあって,そつなくこなす.就寝前の60分,寝つきをよくするための一杯は自分のペースでやるために,焼酎をロックにしてストローを挿してもらった.ビールは上を向いての喉ごしだからストローではいただけない.日本酒もなぜか上唇を突き出して口腔内に含ませたい.ヘルパーさんとのコミュニケーションがとりにくいときには,決まってストローでの焼酎/ウイスキーロックか赤ワインなのだ.
民放ニュースを見ながら,ちびちび晩酌をたしなむ.時々ヘルパーさんに注視点移行で合図して,つまみを口に入れてもらう.ニュースといっても目新しい話題は特になく,毎日同じような偏向報道と,きな臭い話題の繰り返し.今宵は管理者BさんとTV画面との間に挟まれた感覚満載で,ストローに口をつけるテンポは速くなりがちであった.
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