とびら
それでいい
田中 結貴
1
1岩手県立沼宮内病院
pp.357
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100744
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先日,教会の牧師でカウンセラーでもある方の講演に行き,こんな内容の話を聴いてきた.
人には「2つの自分」がいるという.1つは「建前の自分」,もう1つは「本音の自分」である.建前の自分は,社会生活を営む上で大きな役割を果たす.例えば「学歴」や「職業」,「社会的立場」,「経済力」などがそれにあたり,そこには他者からの評価が入りやすいという特徴がある.一方,本音の自分とは自分自身の存在のことで,そこには「嬉しさ」や「楽しさ」といった正の感情と,「寂しさ」や「悲しさ」,「自信のなさ」,「不安感」といった負の感情が含まれる.この本音の自分には,自ら表出しない限り,他者からの評価が入りにくいという特徴がある.
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