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特集 成人期・壮年期・老年期の障害福祉領域における作業療法の活用
—壮年期(40〜64歳)の障害福祉領域における作業療法②—変化するニーズや外的環境を活かした壮年期の対象者への作業療法
Utilization of occupational therapy during the middle ages with changing chief complaints and external environment
峰野 和仁
1
,
原田 若奈
2
,
黒澤 桃子
1
,
藤原 みゆき
1
,
遠藤 和啓
1
,
鈴木 一真
3
Kazuhito Mineno
1
,
Wakana Harada
2
,
Momoko Kurosawa
1
,
Miyuki Fujiwara
1
,
Kazuhiro Endo
1
,
Kazuma Suzuki
3
1社会福祉法人復泉会 くるみ共同作業所
2社会福祉法人復泉会 相談支援事業所くるみ
3社会福祉法人復泉会 第2くるみ作業所
pp.1049-1055
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203126
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Key Questions
Q1:仕事と生活の調和とは?
Q2:キャリアの節目になり得る出来事・行動とは?
Q3:節目節目におけるニーズの変化を把握するとは?
はじめに
“なぜ僕らは働くのか,その答えの1つは,助け合いでつくられるこの社会の一員になるためです.社会の中で助けられるだけではなく,自分も自分ができることをして誰かの役に立つ,社会に貢献する,それが私たち一人ひとりのすべきことなのです.”1)
私たちの勤める社会福祉法人復泉会(以下,当法人)は,発足46年を迎え,働く生活を通して自律することを目標とし,上記のような“働く”意味を追及した支援を展開している.“働く”ということは,図 1に示すような仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を創っていくことが重要であり,特にキャリアの節目になり得る出来事・行動(表)が多い40歳以降では,自分の意志や外部の環境への配慮が必要である.
現在,当法人を利用する障害のある人の平均年齢は40歳を超えている.私たちは当法人にかかわり,“働く”ことを通じて,利用者の生活の質(QOL)の向上を目指してきた.私たちが実践する障害福祉領域における壮年期の作業療法について紹介する.
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