糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは ライフステージに応じた糖尿病診療
成人(壮年期)の2型糖尿病
田畑 光久
1
,
山田 悟
1北里大学
キーワード:
医師-患者関係
,
インフォームドコンセント
,
糖尿病-2型
,
糖尿病教育
Keyword:
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Informed Consent
,
Physician-Patient Relations
pp.65-67
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114794
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働き盛りの壮年期成人が健診などで高血糖を指摘され,初めて糖尿病と診断されるケースは多い.患者は自覚症状を欠くことが多く,初診時の病状説明がその後の治療経過や予後を左右するため特別な注意が必要である.治療の基盤である食事療法や運動療法には患者自身の行動変容が不可欠であるため,糖尿病教育のみならず,患者の性格や価値観,環境を理解・把握し,信頼関係を構築していく姿勢が大切となる.患者の病態(インスリン分泌能,インスリン抵抗性や二次性糖尿病の除外,合併症・併存症の状況)を把握しながら,個々の患者に合わせた最善の治療を追求していくことが求められる.
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