Japanese
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実践報告
言語理解,文化的背景の違う外国人留学生の評価実習における考慮点
Considerations in assessment practice for international student with different language understanding and cultural backgrounds
寺村 晃
1,2,3
,
森田 雄大
4
,
山本 清治
2
Akira Teramura
1,2,3
,
Yudai Morita
4
,
Seiji Yamamoto
2
1大阪医専
2大阪保健医療大学
3大阪大学 博士後期課程
4協和会病院
キーワード:
留学生
,
評価実習
,
連携
Keyword:
留学生
,
評価実習
,
連携
pp.374-378
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202945
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Abstract:本稿では筆者らが担当した留学生A氏の実習課題と教育支援について言及する.実習前半は,A氏は対象者の面接や検査説明を柔軟に行えず,レポート記述やカルテの閲覧に時間を要していた.実習後半は,対象者の退院後の独居生活を想像することに困難さがあった.その要因として母国との文化的背景の相違があり,母国では高齢者の公的支援が十分に確立されておらず,家族介護が主であったことが挙げられる.このことから,留学生A氏の実習では,①言語運用能力の配慮,②対象者の生活を理解するために日本文化の教授が必要であった.これらに対して指導者と教員は,100文字日誌の添削やオンライン面談を行い,A氏の不安解消に努めた.また,A氏が対象者に病前や退院後の生活を質問する際のサポートや24時間生活シートによる情報の可視化,文化比較の提案といった取り組みを行った.指導者と教員は,対象者固有の文化に対する理解を留学生に促すとともに,留学生の国の文化を理解することも必要である.
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