Japanese
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特集 地域で役立つOTになるために—高齢者のヘルスプロモーション編
行政が実施するヘルスプロモーション活動
Health promotion activities conducted by the government
岸本 直子
1
Naoko Kishimoto
1
1岡山県備前市保健福祉部介護福祉課 地域包括支援センター
pp.216-220
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202897
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Key Questions
Q1:住民主体の通いの場でのOTの役割とは?
Q2:地域づくりの中でOTが実践できることは?
Q3:OTが実践できる間接的な支援とは?
はじめに
私が行政で働きはじめ,気づけば5年が経過した.OT免許を取得し,最初に働いたところは医療機関だったため,この「ヘルスプロモーション」という考え方は,入職当初はあまりなじみのないものだった.しかし,医療機関で働いていたときに,地域の公民館で開催されている高齢者の介護予防教室にかかわったことがきっかけで,ヘルスプロモーションの考え方が一気に身近に感じられるようになった.ヘルスプロモーションは,日本語でいうと「健康づくり」であり1),作業療法マニュアル2)には“ヘルスプロモーションとは,自分が自分で自分の良い状態を作り出すことであると言える”とある.この考え方を,介護予防教室に参加している住民を通じて学び,地域にかかわることへの大きな魅力を感じたのを覚えている.この介護予防教室の立ち上げ支援を行っていたのが地域包括支援センターだったので,私はどうしてもそこで働いてみたいと思い,直接行政に働きかけ,念願叶って今に至っている.
現在は,介護予防教室というより,地域の「通いの場」という呼び方で事業が展開されているので,以下は通いの場という用語を使い,そこでの行政OTのかかわりについて述べる.
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