連載 目標設定のエビデンス・第7回
内部障害領域の目標設定
米嶋 一善
1
,
武田 智徳
2
,
友利 幸之介
3
Kazuyoshi Yonejima
1
,
Tomonori Takeda
2
,
Kounosuke Tomori
3
1ソフィア訪問看護ステーション成城
2埼玉医科大学国際医療センター リハビリテーションセンター
3東京工科大学
pp.1382-1387
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202771
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はじめに
本邦における内部障害リハの診療報酬算定は,2006年(平成18年)に「心大血管疾患リハビリテーション料」〔作業療法は2014年(平成26年)〕と「呼吸器リハビリテーション料」〔作業療法は2008年(平成20年)〕,2010年(平成22年)に「がん患者リハビリテーション料」が新設され,腎疾患では2016年(平成28年)に「腎不全期患者指導加算」が新設されている.内部障害は,これまで理学療法が中心にかかわってきた経緯もあり,作業療法では比較的新しい領域である.既存のエビデンスに関しても運動療法が中心となっている.しかし支援の最終目標には,患者の生活障害の改善,社会参加の促進,QOL向上が明確に掲げられており,この目標に向かって作業療法がどう貢献できるのか今後示していく必要がある.これらの経緯を踏まえ,本稿では内部障害リハにおける作業療法の目標設定について論考する.
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