連載 目標設定のエビデンス・第2回
目標設定に関するツール
川口 悠子
1
,
井上 由貴
2
,
沖田 勇帆
3
,
大野 勘太
4
,
澤田 辰徳
4
,
友利 幸之介
4
Yuko Kawaguchi
1
,
Yuki Inoue
2
,
Yuho Okita
3
,
Kanta Ohno
4
,
Tatsunori Sawada
4
,
Kounosuke Tomori
4
1偕行会リハビリテーション病院
2横浜労災病院
3Soaring Health Sports, Wellness & Community Centre
4東京工科大学
3Soaring Health Sports, Wellness & Community Centre
pp.570-575
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202538
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
目標設定に関するツールの必要性
近年,「クライエント中心の作業療法」の広まりとともに,目標設定の重要性が再認識されている.つまり目標設定を通して,クライエント一人ひとりの生活背景,希望,能力,予後予測に基づいた個別的な計画の作成や,クライエントの作業療法への参加も促すこと等が期待されている.Levackら1)のメタアナリシスによれば,目標設定やそれに伴う介入は,健康関連QOL,自己効力感の向上につながると報告されている.また本邦でもOgawaら2)は,目標設定には不安感の軽減,リハへの意欲の向上といった効果があると報告している.その一方で,実際に行うにはさまざまな障壁があるとの報告3,4)も多く,目標設定のためのツールの活用が推奨されている.
Copyright © 2021, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.