Japanese
English
研究
統合失調症者の作業技能と認知機能障害—AMPSとBACS-Jを用いて
Relations of the occupational skills and the cognitive dysfunction in person with schizophrenia: Using the AMPS and the BACS-J
青山 克実
1
,
久野 真矢
2
Katsumi Aoyama
1
,
Shinya Hisano
2
1九州栄養福祉大学
2県立広島大学大学院
キーワード:
統合失調症
,
作業技能
,
認知機能障害
Keyword:
統合失調症
,
作業技能
,
認知機能障害
pp.305-312
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202454
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Abstract:本研究は,統合失調症者の認知機能障害の特徴と,作業技能に影響する可能性がある認知機能障害を検討することを目的とした.統合失調症者28名を対象として,運動技能とプロセス技能評価(AMPS)および統合失調症認知機能簡易評価尺度日本語版(BACS-J)を用い,相関分析やAMPS自立群と非自立群による比較検討を行った.その結果,BACS-Jの運動機能とAMPS運動技能(rs=.398),BACS-Jの注意と情報処理速度とAMPSプロセス技能(rs=.418)の間に有意な相関を認め,AMPS自立群・非自立群による比較では,BACS-Jの注意と情報処理速度に有意な差を認めた.注意と情報処理速度が,作業技能に影響する可能性のある認知機能障害であることが示唆された.
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