増刊号 精神科作業療法
第3章 疾患別の作業療法
7 小児発症の行動および情緒の障害(主に広汎性発達障害)の概論と当院での作業療法実践
立松 麻記子
1
Makiko Tatematsu
1
1総合心療センターひなが
pp.837-844
発行日 2020年7月20日
Published Date 2020/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202189
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はじめに
筆者は単科精神科病院に勤めている.当院では1985年(昭和60年)から児童精神科外来を開始,2009年(平成21年)から関連クリニックで,「診察場面ではできない精神科作業療法のような集団活動を利用したリハをしてほしい」という医師の依頼により小中学生を対象とした発達教室をOTが立ち上げ,現在は精神科ショートケアプログラムとして月1回多職種で実施している.発達教室終了後は,精神科デイケアの思春期・青年期対象の早期リハコースに移行する方や,精神科(大人)に通院しながら生活している方,短期入院しつつ働いている方もいる.
近年,発達障害に限らず,児童から成人への途切れのない支援が課題とされているが,本稿では広汎性発達障害の方々(児童と成人)への当院の実践について紹介する.
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