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短報
広汎性発達障害の行動・情緒的特徴の性差―Child Behavior Checklist/4-18による検討
Sex Differences of Behavioral and Emotional Problems in Pervasive Developmental Disorders:Study with Child Behavior Checklist/4-18
神谷 美里
1
,
吉橋 由香
1
,
宮地 泰士
1
,
辻井 正次
1,2
Misato KAMIYA
1
,
Yuka YOSHIHASHI
1
,
Taishi MIYACHI
1
,
Masatsugu TSUJII
1,2
1子どものこころの発達研究センター
2中京大学現代社会学部
1Osaka-hamamatsu Joint Center for Child Development Hamamatsu University School of Medicine, Hamamatsu, Japan
2Faculty of Sociology, Chukyo University
キーワード:
Pervasive developmental disorders
,
Sex differences
,
CBCL
Keyword:
Pervasive developmental disorders
,
Sex differences
,
CBCL
pp.1021-1024
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101081
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目的
広汎性発達障害(以下,PDD)の発生率について,男性に比して女性が少ないことは古くから指摘されている。こうした女子例の少なさもあってか,特性の性差を検討した報告は数が少ない。しかし,臨床像に性差があることはすでに指摘されており4),より詳細な検討が望まれる。
そこで本研究では,行動・情緒的な特徴にどのような性差があるのか,Child Behavior Checklist/4-18(以下,CBCL)を用いて検討する。CBCLは子どもの行動や情緒の問題を包括的に評価する質問紙であり,諸国で広く使われているものである。これまで,CBCLから明らかにされてきたPDDの特徴として,「社会性の問題」や「思考の問題」が顕著であることが指摘されている1,2)。しかし,性差による特徴の違いについての検討は十分されていないため,本研究ではこれについて検討することとする。
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