Japanese
English
研究
手の筋力評価に小型デジタルスケール応用の試み
Evaluation of muscle strength of hand using handy digital scale
松葉 真一
1
,
渡邉 英夫
1
,
末藤 優介
1
,
宮本 忠司
2
,
島袋 公史
3
,
山﨑 裕子
1
Shinichi Matsuba
1
,
Hideo Watanabe
1
,
Yusuke Suefuji
1
,
Tadashi Miyamoto
2
,
Satoshi Shimabukuro
3
,
Yuko Yamasaki
1
1社会保険 大牟田天領病院
2熊本大学病院
3沖縄リハビリテーション福祉学院
キーワード:
手の筋力
,
筋力測定法
,
小型デジタルスケール
Keyword:
手の筋力
,
筋力測定法
,
小型デジタルスケール
pp.287-294
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202042
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Abstract:作業療法において,手の筋力測定は重要な評価項目である.今回,ハンドヘルドダイナモメーター(以下,HHD)の一種である小型デジタルスケールを用いて,手関節と手指関節の筋力測定を行った.使用した器具は,種々の物品の重量を吊り下げて簡単に測定する目的で市販されているもので,種類も多く安価で入手容易である.測定方法は,器具を検者が固定保持し,被検者は器具のフックから測定関節部に引っかけた環状の紐を力いっぱい牽引して,生じる等尺性筋収縮の力を測定した.対象者は平均年齢26.5歳の健常成人20名とした.結果は,手関節と手指のすべての関節運動の筋力測定ができた.本器具を用いた測定の信頼性については,検者内および検者間信頼性が級内相関係数で0.9以上と高い値を示し,妥当性に関しても従来のHHDと小型デジタルスケールとで測定値に強い相関を示した.小型デジタルスケールは結果が数値で表示されるので,手の疾患の診察や経過観察に有用だと考える.
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