プラクティカル・メモ
安価な器具—小型デジタルスケールを用いた筋力測定の工夫
坂口 翔平
1
,
渡邉 英夫
1
,
坂田 修治
1
,
平山 史朗
1
Shohei SAKAGUCHI
1
,
Hideo WATANABE
1
,
Shuji SAKATA
1
,
Shiro HIRAYAMA
1
1社会保険大牟田天領病院リハビリテーション科
pp.103-105
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203327
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
臨床上,筋力評価は理学療法の基本的評価であり,そのための客観的筋力測定に際しては,ハンドヘルドダイナモメーター(hand held dynamometer:HHD)の使用が適当と考えられ,器具も複数市販されている.HHDについては測定肢位と測定方法がまだ標準化されていない1)という問題点はあるが,日常の診療で客観的な筋力測定をしたい場面は多い.
松葉ら2)がHHDの小型デジタルスケール(小型digital scale:小型DS)を用いた健常成人での上肢の測定で,良好な信頼性および妥当性を報告しており,筆者らはその測定理論を下肢筋力測定にも応用している.現状での筆者らの経験では,筋力測定が手軽に短時間で行えて,ある程度の筋力までは理学療法士1人でも測定が可能なので紹介する.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.