連載 脳損傷者への就労支援—対象者のデータベース化と多職種による支援の試み・第4回
当院における就労支援の取り組みとデータベース
倉持 昇
1
,
武原 格
1
Noboru Kuramochi
1
,
Itaru Takehara
1
1東京都リハビリテーション病院
pp.50-53
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201973
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
一般的には,若年脳卒中や交通事故等での脳外傷による入院が,回復期リハ病棟への入院患者の約15%に相当すると報告されている1).一方,当院の入院患者の年齢層は10〜50代が約30%を占めている.これは,高齢患者の多い他の回復期リハ病棟と比較して当院の特徴といえる.その年齢層のリハの目標の一つに復職や新規就労が挙げられ,就労支援を研究することは患者のニーズに応えるためにも重要と思われる.
今回われわれは,脳血管障害・脳外傷の入院・外来訓練にて就労支援を行った患者のデータを収集し,今後の臨床・研究業務に反映するためのデータベースを構築したので紹介する.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.