提言
発見—開発とOTのコラボレーション
岩佐 英志
1,2
Hideshi Iwasa
1,2
1一般社団法人リハケアネットワーク
2合同会社ラシエイド
pp.1208-1209
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201902
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プロローグ
OTは,元来自助具を考案・製作,提供してきた歴史がある.製造物責任法〔1994年(平成6年)〕が制定され,製造物の欠陥により損害が生じた場合の製造業者等の損害賠償責任について定められたこと,そして,介護保険制度〔2000年(平成12年)〕が開始され,一気に福祉用具の市場規模は拡大したことにより,OTが自助具を製作する機会がにわかに少なくなった.また,国家試験に向けた教育の充実の中で,製作技術に割り当てられる時間が削減され,臨床実習に割く時間と成果が求められることとなった.個別化と多様性が重んじられる時代,生活の援助者である私たちOTは,あらためてニーズとシーズのつなぎ役となることが求められているのではないだろうか.
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