広場
ゼロベースからの挑戦—停止車両評価とPREDR(プレア)の開発
岩佐 英志
1
1合同会社ラシエイド
pp.1508-1510
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202808
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運転リハビリテーションに携わる
ここ最近,運転リハビリテーションという言葉が一般的に使用されはじめ,社会的機運も高まり,シミュレーターの開発や,さまざまな運転評価や神経心理学的検査に基づいた学術的報告がなされている.
筆者が患者の社会参加のための自動車改造と運転再開支援に取り組みはじめたのは27〜28年前に遡る.脳卒中や脊髄損傷等による障がいのある方が地方都市で在宅生活を始めるにあたり,移動が生活と仕事のうえで課題となってしまうことをよく経験した.特に思い出されるのは,ある20代前半の頸髄損傷の方への運転支援である.大阪のリハ中核病院からの紹介を受けて,外来で支援を始めて1年後に運転できるまでになった.筆者は運転環境を整え,動作を簡略化し,あとはご本人の繰り返し練習する姿勢,そして何よりご本人とご家族のポジティブな気持ちが再開への大きな原動力であった.
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