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特集 介護保険からみた医療-介護連携の工夫:事例報告
—訪問リハにおける医療-介護連携の工夫①—訪問リハ事業所
Medical care at the home visit rehabilitation: The approach of health care and long term care cooperation
萩野 裕樹
1
,
江﨑 祐介
1
,
淡野 義長
1
Yuki Hagino
1
,
Yusuke Esaki
1
,
Yoshinaga Awano
1
1長崎リハビリテーション病院 在宅支援リハビリテーションセンターぎんや 訪問リハビリテーション銀屋
pp.1053-1058
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201854
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Key Questions
Q1:医療併設型訪問リハが意識している連携の要素とは?
Q2:入院中に訪問リハスタッフがかかわる意義とは?
Q3:医療併設型における理想的なスタッフ間連携とは?
はじめに
介護保険の改定の中で調査(survey)の重要性がいわれ,介護保険サービスの開始にあたっては事前に調査し,準備したうえで円滑に利用者を受け入れるよう指摘された.連続したリハのサービスには医療と介護の連携が必要なことが今なおいわれているということは,何かが機能していないのかもしれない.われわれは連携には,顔の見える関係,相互の能動性,情報の共有の3点が重要と考えている.患者・家族とサービス提供者が顔を見知る関係にあり,お互いが自律的能動的に必要な情報を発信・受信することで,誤解なく共通の理解と認識が行えることは重要であろう.加えておのおのの置かれている立場による視点を理解する必要がある.サービス提供者である病院と介護保険事業所では機能に違いがあるので視点も違ってくる.これに当事者である患者や家族を加えた3つの立場を理解し,おのおのの立場からの視点と俯瞰的視野をもつことを重要視している.医療専門職がかかわる訪問リハスタッフには,3つの連携要素と3つの立場からの視点をバランスよく意識するよう促している.
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