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特集 パーキンソン病up-to-date
神経内科病院における早期・進行期のパーキンソン病に対するリハビリテーションの介入
Rehabilitation treatment for early and advanced Parkinson's disease in neurology hospital
山田 麻和
1
Mai Yamada
1
1長崎北病院
pp.960-965
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201828
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Key Questions
Q1:診断時から早期におけるリハの介入の視点とは?
Q2:進行期におけるリハのかかわりとは?
Q3:短期間集中(強化)リハは有効か?
はじめに
パーキンソン病(以下,PD)はドパミン神経細胞の変性を主体とする緩徐進行性の神経変性疾患である.有効な薬物治療の開発により生命予後は疾患のない人とほとんど変わりなくなっている.しかし,疾患の進行や廃用による筋力低下,転倒,骨折,臥床,肺炎等により良好な機能予後が保てないことも多い.近年では予後改善のためには薬物とともに,リハのかかわりが重要であることが報告されている1〜3).『パーキンソン病診療ガイドライン2018』4)でも,リハは有効かつ安全であり,早期から進行期のどのステージにおいても有効性が高いと記載されている.
当院は神経内科の専門病院であり,PDの診断から進行期(終末期)に至るまで,あらゆる病期(重症度)の患者に対する診療,リハを提供している.本稿では,疾患の進行に沿ったリハのかかわりを述べるとともに,当院で行っている短期間集中リハについて紹介する.
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