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特集 生活行為向上マネジメントの過去・現在・未来
多領域における生活行為向上マネジメントの臨床実践の広がり
Expansion of clinical practice of Management Tool for Daily Life Performance in multiple fields
塩田 繁人
1
Shigehito Shiota
1
1広島大学病院
pp.353-359
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201658
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Key Questions
Q1:生活行為向上マネジメントの事例報告登録システムからみた臨床実践の広がりは?
Q2:生活行為向上マネジメントの実践における課題とその対応は?
Q3:生活行為向上マネジメントの今後の展開が期待される領域における実践は?
はじめに
2008年(平成20年)より生活行為向上マネジメント(Management Tool for Daily Life Performance:MTDLP)が開発され,約10年が経つ.日本作業療法士協会(以下,OT協会)は,これまでにMTDLPの推進を重点課題と位置づけ,普及に取り組んできた.具体的には,養成教育への導入,生涯教育制度の整備,学術的位置づけの明示,作業療法マニュアルの作成と改訂,事例報告登録・審査システムの整備,都道府県士会を通じたMTDLP基礎研修会と事例検討会の実施等である.これらの事業を通じて,MTDLPを知っているOTや他職種の数は格段に増加しているが,質の高いMTDLPを実践できるOTが増えているかは疑問である.
本稿では,事例報告登録システムの登録事例の推移から,MTDLPの臨床実践の過去・現在を明らかにし,実践事例を通じて今後の課題について検討したい.
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