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特集 地域リハビリテーション活動支援事業と作業療法
実施主体の市町が期待する地域リハ専門職の役割
Role of community rehabilitation professionals expected by the municipality as the implementing entity
荻原 和宏
1
Kazuhiro Ogihara
1
1元 広島市健康福祉局高齢福祉部地域包括ケア推進課(現 厚生労働省老健局総務課)
pp.231-237
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201626
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Key Questions
Q1:総合事業において,なぜリハ専門職を活用するのか?
Q2:総合事業において,なぜ各事業を連動させるのか?
Q3:実施主体としての市町が期待する地域リハ専門職の役割とは?
はじめに
2014年(平成26年)の介護保険法の改正により,全国すべての市町村において,介護予防・日常生活支援総合事業(以下,総合事業)の実施が義務づけられ,2017年(平成29年)4月より本格実施に至っている.
本稿においては,総合事業の実施主体である市町が,同事業を文字通りトータルで地域づくりに活用していくことの必要性,そして,そのためには,地域のリハビリテーション専門職(以下,地域リハ専門職)との連携が重要となることと,実施主体である市町が地域リハ専門職,特にOTに期待する役割について述べたいと思う.
筆者は,2015年(平成27年)4月〜2018年(平成30年)3月まで広島市役所に勤務しており,特に,2016年(平成28年)4月からは,健康福祉局高齢福祉部地域包括ケア推進課長として,広島市における地域包括ケアシステム構築に向けた企画立案,介護予防,地域包括支援センターの運営等に従事していた.
広島市における地域包括ケアシステム構築にあたっては,地域リハ専門職と緊密に連携し,多大なる協力を得ながら進めてきた.いわゆる団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて,残された期間が少なくなる中,市町にとって,地域リハの重要性が益々増している.
なお,本稿の内容の意見にかかわる部分はすべて筆者の個人的な見解であり,広島市役所および厚生労働省の見解を示すものではないことを,念のため,申し添える.
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