Japanese
English
研究
回復期リハビリテーション病棟退院後に自動車運転を再開した脳血管疾患患者の運転状況と事故についての検討
An investigation of driving conditions and accidents in cerebrovascular disease patients returning to driving after inpatient rehabilitation
橋場 美樹
1
,
小林 遼
1
,
山岸 和正
1
,
小林 和宏
1
,
務台 均
2
Miki Hashiba
1
,
Ryo Kobayashi
1
,
Kazumasa Yamagishi
1
,
Kazuhiro Kobayashi
1
,
Hitoshi Mutai
2
1上伊那生協病院
2信州大学
キーワード:
脳血管疾患
,
自動車運転
,
調査
Keyword:
脳血管疾患
,
自動車運転
,
調査
pp.1381-1386
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201551
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Abstract:自動車運転再開支援を受けた脳血管疾患患者に対し,退院後の自動車運転状況を調査した.有効回答32名中,運転継続者は29名であった.そのうち事故を起こした人は4名(13.8%)で,一般運転者の事故率と比較しても高くなかった.患者特性を事故群,非事故群で比較すると,事故群で,性別,通勤に使用,実車教習で注意を受けた,車の改造あり,かな拾いテストヒット率85%以上の割合,コース立方体テストIQが有意に高かった.また,先行研究による神経心理学的検査の運転再開の参考値以下の患者でも事故率は高くなかった.
自動車運転再開を検討するうえで,神経心理学的検査の結果は判断材料の一つとしてとらえ,神経心理学的検査の結果が参考値以下でも,実車教習や運転目的,運転環境等,個別に,総合的に評価することが重要である.
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