ひとをおもう・第7回
期待を加工する
齋藤 佑樹
1
1仙台青葉学院短期大学
pp.1176
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201485
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小脳梗塞を呈したユリさんは,発症から3週間後に回復期リハ病棟に入院してきました.入院直後はめまいがひどく,寝返りをするだけで嘔吐してしまう状況でしたが,症状が軽減してからは能力面の改善が目覚ましく,運動失調がありながらもすぐに歩行器を使用して病棟内を歩行できるようになりました.
担当のYさんは,ユリさんがめまいに苦しんでいた入院当初は無理に今後の目標を決めようとせず,身の回りのことを安楽に行う練習を中心にかかわってきました.1カ月後,めまいが軽減し,ユリさんが今後のことについて内省することができるようになったころに初めて面接評価を実施しました.
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