Japanese
English
実践報告
当院緩和支援チームにおける作業療法士の役割—患者のADLを中心に
The role of occupational therapists of palliative care team in our hospital:Focused on patients' ADL
池知 良昭
1
,
小野 恭裕
1
,
三木 恵美
2
Yoshiaki Ikechi
1
,
Yasuhiro Ono
1
,
Emi Miki
2
1香川県立中央病院
2広島大学大学院
キーワード:
緩和ケアチーム
,
作業療法
,
役割
Keyword:
緩和ケアチーム
,
作業療法
,
役割
pp.582-587
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201325
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Abstract:当院緩和支援チーム(PCT)における作業療法の役割を明らかにすることを目的に,当院PCT介入患者のうちリハを実施した患者のADL状況を中心に,後方視的調査を行った.結果より①PCTは多様な疾患を対象としていたこと,②自宅退院した患者が半数以上あったこと,③作業療法処方は約半数で,作業療法単独の処方はなかったこと,④作業療法実施患者は介入時・終了時のADLが低かったこと,⑤理学療法+作業療法+言語聴覚療法併用群では終了時にBarthel Indexが向上していたことが明らかとなった.以上よりPCTにおいてOTは退院後の生活を見据えた評価を行い,患者の予後を把握し,自宅復帰するタイミングを見失わない視点をもつことが必要である.またOTは他の職種と協力し,患者の自宅復帰を視野に入れ,ADLに対するアプローチを実施し,PCT介入患者においてもADLが改善する可能性があることを把握し,患者や家族とかかわる必要があることが示唆された.
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