特集 OTの臨床で使える運動・スキル学習の知識と実践
コラム:—特殊な学習②—ブレイン・コンピュータ・インタフェースにおける運動学習の考え方
千島 亮
1
Makoto Chishima
1
1名古屋大学大学院
pp.40-43
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201160
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はじめに
今日,近年のヒトの脳活動計測技術のさまざまな学術成果を基盤とした情報収集と統合なしに,身体障害領域作業療法の科学的根拠に基づく実践や議論をすることは,きわめて難しい.特に,中枢性運動機能障害の回復過程にかかわる神経回路の変化,とりわけ神経可塑性(neural plasticity)についての脳機能研究成果を取り入れることのない作業療法の主張は,社会に甚だ根拠が希薄なものとしか映らないのではないかと懸念される.本稿では作業療法にかかわる非侵襲的に計測可能な脳波応用の背景と,運動学習の視点を概説する.
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