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特集 21世紀の脳科学
脳型コンピュータとブレインウェア
Brain-type computers and brainware
松本 元
1
Gen Matsumoto
1
1電子技術総合研究所
pp.62-66
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901170
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脳は情報処理の仕方(アルゴリズム)を自動獲得するシステムで,工学的にはメモリーベースアーキテクチャの非フォンノイマン型コンピュータである。脳型コンピュータがアルゴリズムを自動獲得する基本素子プロトタイプは,学習性と超並列性を兼ね備えたシリコン半導体LSIチップとして現在工学実現されつつある。さらに将来は,脳型コンピュータは従来のプロセッサベースアーキテクチャのフォンノイマン型コンピュータと同様に計算汎用性をもちながら,柔らかい情報処理を行うことができるようになるなど,従来のコンピュータと相補的に新しい情報世界を拓くだろう。
ここでは,脳型コンピュータがアルゴリズムを自動獲得し,その獲得するアルゴリズムの目的・評価も自動決定できる戦略(ブレインウェア)を脳そのものの研究によっても明らかにすることにより,実用システムとしての脳型コンピュータを研究開発する努力とその過程について紹介する。
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