Japanese
English
症例報告
脳卒中後急性期上肢麻痺に対する2時間のmodified CI療法の試み
A trial of 2-hour modified constraint-induced movement therapy for acute hemiplegic arms after stroke
山本 勝仁
1
,
竹林 崇
2
,
竹内 健太
3
,
島田 真一
3
Katsuhito Yamamoto
1
,
Takashi Takebayashi
2
,
Kenta Takeuchi
3
,
Shinichi Shimada
3
1北播磨総合医療センター
2吉備国際大学
3伊丹恒生脳神経外科病院
キーワード:
modified CI療法
,
脳卒中後急性期
,
上肢機能
Keyword:
modified CI療法
,
脳卒中後急性期
,
上肢機能
pp.528-532
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200940
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Abstract:【目的】脳卒中後急性期上肢麻痺に対するCI療法は,否定的な報告がみられる.本報告では,急性期脳卒中患者に対し2時間のmodified CI療法を連続10日間実施し,急性期におけるCI療法の適切な実施時間の探索と長期的効果を検討するため,1年後の長期経過を追ったので,その結果を報告する.【方法】2名の急性期片麻痺患者に,1日2時間のmodified CI療法(1時間は療法士と,1時間は自主練習)を連続10日間実施し,1年後に再評価を実施した.上肢機能の評価は,Fugl-Meyer Assessment(FMA)とmotor activity log(MAL)のamount of use(AOU)とquality of movement(QOM)を用いた.【結果】短期的変化は,MALは症例1のQOM,症例2のAOUとQOMで臨床的に意味のある改善を示した.長期的変化は,全評価で大きな改善を示した.【結論】長期的改善は,急性期以降の影響も大きいが,急性期でのCI療法も有効である.その観点からも急性期から治療に取り入れることが有意義であると考えられる.
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