Japanese
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研究
中等度から重度上肢麻痺を呈した亜急性期脳卒中患者に対する複合的な上肢集中練習の試み—探索的・後方視的ケースシリーズ
A trial of multifaceted training for sub-acute stroke patients with moderate to severe hemiparetic arm:A pilot case and retrospective study series
竹内 健太
1
,
竹林 崇
2
,
山本 勝仁
3
,
原田 朋美
1
,
笹沼 里味
1
,
島田 真一
1
Kenta Takeuchi
1
,
Takashi Takebayashi
2
,
Katsuhito Yamamoto
3
,
Tomomi Mizuno
1
,
Satomi Sasanuma
1
,
Shinichi Shimada
1
1伊丹恒生脳神経外科病院
2吉備国際大学
3明石市立市民病院
キーワード:
CI療法
,
脳血管障害
,
上肢機能
Keyword:
CI療法
,
脳血管障害
,
上肢機能
pp.1155-1162
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200732
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Abstract:【目的】 中等度から重度上肢麻痺を呈した亜急性期脳卒中患者における麻痺側上肢の治療戦略を検討した報告は少ない.本報告では,亜急性期脳卒中患者の上肢麻痺に対して電気刺激療法と装具療法を集中的課題指向型訓練に併用した複合的な上肢集中練習を実施し,その効果と安全性を得たので報告する.【方法】 5名の中等度から重度上肢麻痺を呈した亜急性期脳卒中患者に1日2時間の上肢集中練習を週6〜7日,4週間実施した.上肢機能の評価は,Fugl-Meyer Assessment(FMA)とMotor Activity Log(MAL)のamount of use(AOU)とquality of movement(QOM)を用いた.【結果】 5名ともにFMAおよびMALのAOU,QOMで有意な改善と効果を示した.また,介入期間に重篤な有害事象はみられなかった.【結論】 亜急性期脳卒中患者の中等度から重度上肢麻痺に対する複合的な上肢集中練習は,麻痺側上肢機能と病棟生活における麻痺手の使用頻度と主観的な使いやすさを改善し,安全に実施できることが示唆された.
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