Japanese
English
症例報告
脳卒中亜急性期での家族仲介型CI療法によりADL・上肢機能に改善を認めた1例
Improved ADL・upper limb function by family-mediated rehabilitation for sub-acute stroke outpatient:A case report
山本 勝仁
1
,
竹林 崇
2
,
島田 真一
3
Katsuhito Yamamoto
1
,
Takashi Takebayashi
2
,
Shinichi Shimada
3
1北播磨総合医療センター
2吉備国際大学
3伊丹恒生脳神経外科病院
キーワード:
家族仲介型CI療法
,
脳卒中後亜急性期
,
上肢機能
Keyword:
家族仲介型CI療法
,
脳卒中後亜急性期
,
上肢機能
pp.615-619
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200964
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Abstract:今回,退院時に中等度上肢機能障害が残存した脳卒中亜急性期の患者に対し,自宅において患者の家族が療法士的な立場を担う家族仲介型のconstraint-induced movement therapy(以下,CI療法)とtransfer packageを併用して介入した.患者は70代男性,右利き.脳梗塞発症4病日からCI療法を開始したが,32病日に中等度の麻痺側上肢の機能障害と使用頻度の低下が残存したまま自宅へ退院した.外来リハの介入では,患者の妻を療法士的な立場とした,家族仲介型CI療法における練習課題の選択や設定方法,自助具の使用方法等を指導し,自宅での実施を促した.結果として,30病日,90病日の変化は,Fugl-Meyer Assessment 32,52点,motor activity log(amount of use)2.7,3.6点であった.退院後,自宅での家族仲介型CI療法を継続したことで,麻痺側上肢機能の改善と使用頻度の向上を認めた.家族のサポートにより成功体験を積み重ねたことで,生活内で積極的な麻痺手の使用が継続的に促されたと考えられる.
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