講座 リンパ浮腫と作業療法・第1回【新連載】
平成28年度診療報酬改定におけるリンパ浮腫関連項目の概要
髙島 千敬
1
Kazunori Takashima
1
1広島都市学園大学
pp.314-318
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200882
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はじめに
2016年度(平成28年度)の診療報酬改定では,回復期リハ病棟にて成果主義が導入され,目標設定等支援・管理料が新設される等,リハの質を問われる内容が盛り込まれた.
その中で,がんに関連して出現することの多いリンパ浮腫への対応が評価され,リンパ浮腫複合的治療料が新設された.また,同治療料の新設に合わせて,2008年度(平成20年度)に保険収載された「リンパ浮腫指導管理料」の算定職種への「作業療法士」の職名追記が実現した.当初は作業療法士が算定要件に含まれていなかったが,今回8年来の要望が実現したことになる.
2008年には「四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣等に係る療養費の支給」も保険収載されており,今回の改定と合わせて,リンパ浮腫に悩む国民への支援体制がより充実したものになることが期待される.
本稿では,両者の概要とOTの役割について解説する.
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