リハニュース【Topics】
平成28年度リハビリテーション医学に関連する社会保険診療報酬改定における重要変更項目
近藤 国嗣
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1日本リハビリテーション医学会社会保険等委員会
pp.650-653
発行日 2016年8月18日
Published Date 2016/8/18
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回復期リハビリテーション病棟におけるアウトカムの評価
回復期リハビリテーション(以下,リハ)病棟における診療報酬上の算定基準は,これまで療法士・看護師などの人的配置基準や,患者1日当たりの提供単位数,いわゆる365日リハ,重症患者の受け入れ率といった運営体制が中心であった.アウトカム指標も存在していたが,重症患者の日常生活機能評価の改善率,在宅復帰率といった指標であった.今回の指標はいわゆる機能的自立度評価法(Functional independence measure:FIM)効率に近いが,疾患別の特性をある程度排除できる日常生活動作(activities of daily living,以下ADL)アウトカム指標が,算定基準に設けられた.
図1の示す計算式での実績指数の3カ月ごとの報告において,報告の前月までの6カ月間に退棟した患者を対象とした「実績指数」が2回連続して27未満の場合には,6単位を超えるリハが入院料に包括される.ただし,表1に示す患者は除外対象となる.
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