昭和の暮らし・第2回
つちの土間
市橋 芳則
1
1北名古屋市歴史民俗資料館
pp.182
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200848
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今,私たちは,家に入るとき,玄関のドアや引き戸をくぐるとそこで靴を脱ぐ.土足で入れるスペースはそれほど広くない.しかもそのスペースは,コンクリートやタイル等が敷かれ,家の外とは隔絶されている.
かつては,大抵の家には玄関をくぐると6畳間程度の広さの土のままの土間(どま)があった.さらに奥へ進むとカマドやクドと呼ばれるごはんを炊いたり湯を沸かしたりする設備が付設されていた.家の外から家の中まで地面が展開していた.
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