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特集 “こだわり”のある子ども(人)への支援—強度行動障害
強度行動障害のある子どもの幼児期の対応について
Support for children with severe behavioral disorders
佐々木 智之
1
Tomoyuki Sasaki
1
1相談支援事業所セロリ
pp.1182-1185
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200738
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Key Questions
Q1:強度行動障害をもつ幼児へ何をすべきか?
Q2:社会の一員として育てるためには何を教えるべきか?
Q3:強度行動障害があることによる弊害とは?
はじめに
筆者は2002年(平成14年)の社会福祉法人昭和ゆたか会の創設から10年間,理事長を務めてきた.父の遺産を元手につくった法人だったが,自身が特定疾患(特発性間質性肺炎)を患い障害をもつ身となったことを契機に理事長職を辞し,法人内で相談支援事業所セロリを開始して今に至る.
相談支援専門員は個々の利用者の福祉計画の作成とモニタリングが主な仕事で,利用者個人に福祉プランを作成し,利用者・保護者と,市町村,福祉サービスを提供する事業者等との橋渡しを行う.また半年に1回のペースでモニタリングをして計画を見直し,よりよい支援につなげることを務めとする.セロリを開所した当初は相談支援専門員の有資格者が筆者しかおらず,同事業所の管理者と相談支援専門員との二足のわらじを履くこととなった.
学生時代,筆者は福祉実習で「希望の家療育病院」に通った.そこで岩﨑清隆先生と知り合い,以後折りにふれ岩﨑先生に教えを請うている.実習後は,精神薄弱児通園施設(現・児童発達支援センター)に入職した.以下,当時のこと振り返った後,現在の筆者の活動を紹介したい.
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