特集 “こだわり”のある子ども(人)への支援—強度行動障害
コラム:強度行動障害の介入現場で活躍する英国のOT
ゲラ 弘美
1,2
1英国心理学会
2日本行動障害支援協会
pp.1197-1198
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200741
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はじめに
OTの皆さん,こんにちは.私は行動障害への支援を専門に行う心理士です.出身は埼玉県ですが,長年,英国を仕事の拠点としています.英国の知的障害領域で仕事をするようになったきっかけは,20年前日本の大学を卒業後,英国で知的障害者の生活支援ボランティアをしたことです.強度行動障害のある人たちが,施設ではなく,普通の家で暮らしているのを見て,非常に感銘を受けました.その支援法を学びたいと思い,英国の支援現場で働きながら心理学と社会福祉を学びました.強度行動障害に専門的にかかわるようになったのは,2009年から英国行動障害支援協会で2年間,政府助成金により行動障害の予防介入プログラムの研究開発に従事してからです.その縁で,昨年,日本行動障害支援協会(NPO申請準備中)を発足することができました.現在,ホームページ(www.behaviorsupport.jp)から行動障害の理解と正しい支援に役立つ情報の提供,Eメールによる無料相談を行っています.OTの皆さんにもぜひ,ご活用いただければ幸いです.
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