Japanese
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特集 生活行為向上に向けた通所リハビリテーション
生活行為向上リハビリテーションの概要とOTに期待されていること
Abstraction of rehabilitation for daily life performance and what occupational therapists are expected
紅野 勉
1
Tsutomu Kohno
1
1池端病院
pp.1075-1080
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200715
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Key Questions
Q1:生活行為向上リハビリテーションの特徴は何か?
Q2:生活行為向上リハビリテーションのプロセスは?
Q3:生活行為向上リハビリテーションで,OTに期待されることとは?
はじめに
2015年(平成27年)3月に報告された「高齢者の地域におけるリハビリテーションの新たな在り方検討会」1)では,生活期のリハについての議論の中で,これまでのリハは心身機能や身体構造面に偏った,いわゆる機能に偏重したアプローチであったことを明確に指摘している.また,2015年介護報酬改定を見据えた社会保障審議会の介護給付費分科会においても同様の議論が重ねられた結果,生活行為向上リハビリテーション(以下,生活行為向上リハ)は,活動と参加等,生活機能全般を向上させるリハとして,生活行為向上リハ実施加算というかたちで,新たに介護報酬として体系化された.高齢者に対するリハに大きな変化を求めるべく,通所リハのあり方を具体的に示した加算制度であるといえる.本稿では,生活行為向上リハの概要とその取り組み,またOTに期待されていることをまとめてみたい.
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